私にとって山歩きの大きな楽しみの1つは山野草たちとの出会いです。登山道沿いには季節の移ろいとともに様々な種類の花が咲いてくれます。登山道の目立つところに大きな花を咲かせている花もありますが,多くはひっそりと目立たないように咲いている小さな花たちです。 一度山野草の魅力を知るとスポーツ登山よりも心の癒しの方を優先するようになり,必然的に山行スタイルは“スロー登山”になります。そんな心癒される山野草に出逢ったならば,フォトジェニックに撮ってやりたいと思い“ポートレート”風に撮っています。

花名:ベニバナヤマシャクヤク(紅花山芍薬)

ベニバナヤマシャクヤク(紅花山芍薬)の高画質写真
◎撮影日:2004年 5月 16日      ◎撮影地:石鎚山系     

ベニバナヤマシャクヤク(紅花山芍薬)】の図鑑情報

科+属 ボタン科 ボタン
花名の由来

白花のヤマシャクヤクに対して,”紅花”という意味。

レッド・データ 愛媛県も環境省も絶滅危惧1B類に指定している
生育環境・特徴

山地の広葉樹林帯の半陰地に生育する,草丈30~50cmの多年草。

花弁は4~5から7枚で,株によって多少異なる。

図鑑で見る限りは,濃淡の違いは多少あるが花弁全体が淡紅色だ。したがって,上の写真の個体が,ヤマシャクヤクの変異なのか,あるいはベニバナヤマシャクヤクなのか正確なところは分からない。確かめるべく翌年撮影場所に行ったときには盗掘跡しかなかった。

2005年の新聞記事に同様のものが「ベニバナヤマシャクヤク」として紹介されていたので,上の個体もそのように判断した。

■撮影のポイント:
花が大きいので,風景に添えるようにして環境を写し込んでも面白いだろう。花冠内部が分かるアップ気味の写真も撮っておきたい。

花 期 4~6月
識別のポイント

ヤマシャクヤクとは異なり,雌しべの柱頭が明確に巻く。

分 布 情 報 本州(関東地方以西) 四国 九州
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