石鎚自然写真館『山野草図鑑』　― 四国（主に石鎚山系と皿ヶ峰）に咲く山野草 ー

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山地の林内に自生する多年草。茎の途中で長さ数センチの葉柄が２本に分かれ，ハート型の葉を２枚出す。葉と葉の分岐点に花を下向きに１個咲かせる。

花色は紫褐色～赤茶色でお椀型をしている三角形をした萼片が強く反り返り花弁状になっている。

★徳川家の家紋のモデル
ご存知「三葉葵」は，フタバアオイの葉３枚を巴型にデザインしたもの。また，京都賀茂神社の葵祭で冠や牛車の御簾に双葉葵の葉を飾ることが知られている。そこから，この花の別名を「カモアオイ」という。

■撮影のポイント：
花の内部が分かるように写すには順光がよいが，逆光気味で撮影すると地味な色が鮮やかになる。

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