私にとって山歩きの大きな楽しみの1つは山野草たちとの出会いです。登山道沿いには季節の移ろいとともに様々な種類の花が咲いてくれます。登山道の目立つところに大きな花を咲かせている花もありますが,多くはひっそりと目立たないように咲いている小さな花たちです。 一度山野草の魅力を知るとスポーツ登山よりも心の癒しの方を優先するようになり,必然的に山行スタイルは“スロー登山”になります。そんな心癒される山野草に出逢ったならば,フォトジェニックに撮ってやりたいと思い“ポートレート”風に撮っています。

花名:サイコクサバノオ(西国鯖の尾)

サイコクサバノオ(西国鯖の尾)の高画質写真
◎撮影日:2005年 4月 24日      ◎撮影地:皿ヶ峰山系     

サイコクサバノオ(西国鯖の尾)】の図鑑情報

科+属 キンポウゲ科 シロカネソウ
花名の由来

「サバノオ」は花後にできる実が開くとT字型になるところから,これを「鯖の尾」に見立てたもの。西日本に見られることからサイコクが付いたと思われる。しかし,九州には分布していないようだ。

レッド・データ なし
生育環境・特徴

林内の湿地や道沿いに咲く多年草。図鑑では高さは10~20cmとなっているが,総じて図鑑のデータよりもかなり低い印象があり,探すのに苦労する。

花弁に見えるのが実際は萼で5枚あり白色に赤紫色の筋が入るのが特徴だ。葯に見える黄色いのが花弁というから紛らわしいことこの上ない。その中央にある雄しべの葯の色は白色だ。

花は開いたら1cmほどあるだろうが,咲いても全開しないので実際はもっと小さく見える。また,俯きに咲くので花の中を写すのには苦労する。

この仲間には,トウゴクサバノオ・アズマシロガネソウ・サイインシロガネソウなどがあるが,どれも愛らしくて魅力的な花だ。しかし,同時にどれも小さいので足元に咲いていても気が付かないで素通りされてしまうかも知れない。

花 期 3~4月
識別のポイント

分 布 情 報 本州(近畿地方以西) 四国
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