『燕岳〜大天井〜常念岳』縦走レポート 1995年7月23日〜28日 No.1/9
 

ここに掲載するレポートは「掘り起こし山行記録」の第1弾。

ネガフィルムで撮影したものを写真屋さんでフォトCDに焼いてもらって,それを編集している。我が家の思い出として,そして,将来のアルプス遠征の資料として「掘り起こし」作業を行った。結果的に,これからアルプス山行を計画するアルプス初心者の方々のお役に立てば幸いだ。

複数のカメラで撮影したので,画像が多少前後しているかもしれないが,なにぶん10年以上前の参考なので記憶が定かでないところもありご容赦願いたい。


この縦走コースの大きな魅力は2つある。1つは燕岳の花崗岩のオブジェと高山植物の女王と言われるコマクサが見られる雲上の庭園だ。もう1つは,槍・穂高連峰を右に見ながらのパノラマコースであることだ。

参加人数は3名,岳父と長男(6年生),そして私だ。我々はじっくりと撮影に取り組むためと雲上の散策を楽しむために,燕岳で2泊,大天井岳で1泊,常念乗越で1泊の計4泊というゆったり登山計画を立てた。「梅雨明け10日間」という好天が期待できる時期に合わせてせっかく休暇をとったのだから,時間を気にせずに心ゆくまで夏のアルプスを楽しみたい。


(1)田舎屋

7月23日(日曜日)

穂高駅のすぐ近くにある「うどん屋」さん。信州なのに,蕎麦は提供していなかった。

この店の「うどん」はうどん処の四国の私が食べても驚くほど美味しいのだ。ざるうどんもよし,煮込みうどんもよし。

この店のもう1つの名物はガンコ親父風の店主。数年後に訪れると,店は改装されていた。そして,蕎麦も出すようになっていた。

  

(2)中房温泉

大阪から穂高町までは電車。結構かかるので,第1日目はここで宿泊。

 

 

(3)中房温泉

我々は別館に泊まった。

本館は今もあのままなのだろうか。この前の年だったろうか,本館に泊まったが,なかなかの部屋だった。畳が腐りかけていた。(-_-;)

 

(4)ミニ地獄

 

(5)中房温泉登山口

7月24日(月曜日)

標高1462m。

合戦橋を渡れば中房温泉,渡らずに手前を左に折れるとこの場所がある。

休憩予定の第1ベンチは,登山口から約1km。標高差約200mを登るのだが,いきなりの急登なので慌てずゆっくり登る。

 

(6)第1ベンチ横の道標

標高1660m。

 

 

(7)第1ベンチ

この第1ベンチの右手を少し下りたところに水場がある。

 

(8)水庭

湧き水なので美味しい。喉を潤したら,3本の水筒に補給。

次の休憩ポイント,第2ベンチまでは標高差約160m。

 

(9)第2ベンチの横の道標

標高1820m。

 

(10)第2ベンチ

冷凍ミカンを食べる。樹林帯の登りで熱くなった身体をクールダウンするにはちょうどよい。

次の第3ベンチまでは標高差約180m。

 

(11)第3ベンチ横の道標

標高2000m。

次の目標は富士見ベンチ。標高差約200mを登る。まだまだ急登は続く。合戦尾根の登りでは,ここから富士見ベンチまでが一番きついと言われる。

 

(12)第4(富士見)ベンチ

標高2200m。

ここが富士見ベンチだ。

 

 

(13)第4ベンチ

この後も急登がまっているので,エネルギーを補給している。

 

 

(14)遥か遠くに富士山

富士見ベンチの名前の通りで,遥か遠くに富士山が見える。

中央の小さな雲の下だが,この画像では確認できない。

 

(15)富士見ベンチを出発

次の休憩ポイントは合戦小屋だ。標高差にして約160mある。

ここからは傾斜も緩む。

 

(16)大天井岳が見えてきた

展望が開けてきて,大きなナナカマドが目の前に現れると,すぐ左に合戦小屋がある。

 

(17)合戦小屋

標高2363m。ここで大休憩。

休憩のみが可能な小屋で,喫茶・軽食の類を扱っている。

ここの名物は何と言っても,スイカ!

一切れ(8分の1)が700円だったが,今はいくらするのだろう。

 

(18)小屋前のベンチ

山菜蕎麦やラーメンを注文する。

後ろにいるのは「山と渓谷社」の取材スタッフ。

食事をしたので1時間の大休憩になった。

 

 

(19)燕岳

燕岳が初めて姿を現す。

 

(20)槍ヶ岳

槍ヶ岳の特徴ある三角形の姿も見えてきた。子槍も見える。


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