『燕岳〜大天井〜常念岳』縦走レポート 1996年7月29日〜8月02日 No.1/10
 

ここに掲載するレポートは「掘り起こし山行記録」の第2弾。

ネガフィルムで撮影したものを写真屋さんでフォトCDに焼いてもらって,それを編集している。我が家の思い出として,そして,将来のアルプス遠征の資料として「掘り起こし」作業を行った。結果的に,これからアルプス山行を計画するアルプス初心者の方々のお役に立てば幸いだ。

複数のカメラで撮影したので,画像が多少前後しているかもしれないが,なにぶん10年以上前の参考なので記憶が定かでないところもありご容赦願いたい。


前の年(1995年)に引き続いて,同じコースの「燕岳〜常念岳」を縦走する計画を立てた。1995年は常念岳に登ることができなかったのと,次男が参加できる年齢になったので,一番贅沢なコースではないかと思える「槍・穂高のパノラマコース」を次男の「初めてのアルプス」に選んだ。

参加人数は4名。岳父・長男(中学1年生)・次男(小学1年生),そして私だ。前回とほぼ同様のスケジュールを組んだ。我々はじっくりと撮影に取り組むためと雲上の散策を楽しむために,燕岳で2泊,大天井岳で1泊,常念乗越で1泊の計4泊というゆったり登山計画を立てた。


(1)田舎屋

7月27日(土曜日)

穂高駅のすぐ近くにある「うどん屋」さん。信州なのに,当時は,蕎麦は提供していなかった。

長男と二人だけで燕岳に登ろうと穂高町にやってきて,悪天候で断念したことがあった。その時に,偶然,この店に立ち寄り気に入った。そのとき以来,何度も来ているし,わざわざここでうどんを食べるために穂高町に回り道したこともある。

  

(2)田舎屋

岳父は「ざるうどん」を,我々は「田舎煮込みうどん」を食べる。次男はこの店を初めて利用する。

どちらもオススメだ。食道楽の大阪でも間違いなく繁盛するとは岳父の感想。


わさび田

■わさび田

28日に登る予定だったが,私が熱を出してしまった。38度6分あったので,民宿で連泊を頼み,丸1日寝ていた。

その間,岳父に頼んで子供たちを「わさび田」や美術館など観光スポットに連れて行ってもらった。

旅先で病気になったのは初めてだった。幸い予備日を設けていたので縦走中に悪天候にでもならない限り,計画に影響はなかった。

 

(3)登山口

7月29日(月曜日)

標高1462m。

民宿「こぶし」を5時にタクシーで出発,5時半過ぎに登山口に到着。

合戦橋を渡らずに手前を左に折れると登山口がある。

6時,出発。

休憩予定の第1ベンチは,登山口から約1km。標高差約200m。いきなりの急登だ。前の年に経験したが,身体が温まるまでは努めて,慌てずゆっくり,登るのがコツだ。

 

(4)第1ベンチの道標

標高1660m。

 

(5)第2ベンチの道標

標高1820m。

 

(6)第2ベンチ

 

(7)第3ベンチの道標

標高2000m。

合戦尾根の登りでは,ここから次の富士見ベンチまでが一番きついと言われる。実際その通りだが,身体ももう十分慣れているのでそれほど苦痛ではない。

 

(8)ゴゼンタチバナ

 

(9)富士見(第4)ベンチ

標高2200m。

 

(10)富士見ベンチの道標

富士見ベンチの名前の通りで,天気が良ければ,遥か遠くに富士山が見えるのだが…。

上り始めてしばらくすると大天井岳も見えるはずなのだ。

 

(11)小さな道標

「合戦小屋まであと3分」と木製の小さな札が木の幹にくくり付けてある。

 

(12)合戦小屋

標高2363m。ここで大休憩。

休憩のみが可能な小屋で,喫茶・軽食の類を提供している。

ここの名物は何と言っても,スイカ!ガイドブックにも「名物のスイカを食べよう」などと書いてある。

一切れ(8分の1)が800円だった。前の年よりも100円値上げだ。今はいくらするのだろう。

 

(13)出発

学生の団体とかち合ったので大混雑。当然,今日の宿泊小屋でもこの団体さんと一緒になる。

ちなみに,この写真は我が家のアルバムには貼っていない。左上にカメラのストラップが写りこんでいるからだ。レンジファインダーカメラではよくあることだが,それにしても初歩的ミス。

 

(14)合戦の頭

標高2489m。三角点がある。

合戦小屋からは標高差にして約126mを上る。結構な急登だ。

 

(15)合戦の頭にある道標

ガスがなければ,後方に大天井岳が見えるのだが…。

 

(16)合戦の頭

 

(17)ナナカマドの白い花

燕山荘はもうすぐだ。

 

 

(18)「燕山荘」に到着

正午に到着。所要時間は,休憩を含めて6時間。

早速,槍ヶ岳をバックに記念撮影。

長男は余裕があるが,次男は少々お疲れモード。

 

 

(19)記念撮影

燕岳をバックにパチリ。山ではいつガスが出て周囲が見えなくなるか分からないので,とりあえずは記念撮影をしておく。

 

(20)喫茶室

喫茶室で冷たい物を…。

元気が出てきた次男。今朝からずっと写真を撮るときは面白い顔をしようとしていたが,疲れが出て普通の顔になっていた。しかし,ここで復活。どういうつもりか知らないが,気取って見せている。


撮影紀行のトップページに戻る