『鯉が窪湿原』遠征レポート 2006年6月1日

帝釈峡遠征のために1泊したのだが,今日の予定は決めていなかった。最初から,現地で情報を収集して午前中の時間だけで行けそうなスポットに行くことにしていた。

井倉峡にも関心があったが,ゆっくりするには少し時間が足りないかも知れない。それならばと,国民休暇村「帝釈峡」に備えてある観光資料を元に受付の人に「鯉が窪湿原」について尋ねると,「何かの花は咲いているでしょう」と言って詳しい資料をくれた。

何と,トキソウが「5〜6月の開花」となっているではないか!これで即決。急にテンションが上がって,いざ,鯉が窪湿原に出発。車で20分とのことだ。


(1)国民休暇村「帝釈峡」

ロケーションは神龍湖に近く緑豊かな広大な敷地の中にあり,環境も抜群。上帝釈までは車で20分。

食事は夕食・朝食ともにバイキング形式。8925円也。働いている人たちも好印象。総合評価は二重丸。(^^)

 

  

(2)鯉が窪湿原

奥の管理棟が入り口となっている。入園料200円。

「何が咲いていますか」と尋ねると,今は特に花は咲いていないと告げられる。(;_:)

何とか気を取り直して「トキソウが5〜6月の開花」とこのパンフレットにはあるのですが…。

「訂正しないといかんね」で沈没。

 

 

(3)不明の花

テンションは下がるところまで下がったが,何があるか分からないし,ここも「下見」のつもりで歩くことにする。(-_-;)

 

(4)鯉が窪湿原の象徴

貪欲な鯉たち。餌をやり始めると,遠くにいた鯉が尾びれを精一杯動かして必死の形相でやってきた。

鯉のぼりと同じくらい大きな口を開けて餌を待っている。

テンションが下がっている我々に笑いを提供してくれた。(^_^;)

 

(5)鯉のいる風景

写真になるところに餌で誘導して写した。

花がないと,こんなことでもしないと面白くない。(;_:)

 

(6)新緑が眩い

気持ちを切り替えて新緑と朝の爽やかな空気を堪能することにする。(←無理やりの感は否めない)

 

(7)木道

ところどころに「マムシ注意」の立て札がある。(-_-;)

私は長いものが一番の苦手なのだ。

 

(8)レンゲツツジ

私はレンゲツツジは信州でしか見たことがなかったので,小さな驚きだった。ただし,旬は過ぎている。

 

(9)湿原

花標識に,ヒツジグサ,ノハナショウブと書いている。

 

 

(10)レンゲツツジ

これだけ見ると,乗鞍高原みたいだ。

 

(11)木道

以前は池の中の木道を歩けたのだろうが,今は水没しているので立ち入り禁止になっている。

この木道が使えるとヒツジグサなどを間近で見られそうなのに残念だ。

 

(12)水面に写った新緑

部分的に鏡面状態になっている。

 

(13)池と湿原

 

(14)木道

ちょっと期待させる雰囲気があるかもね…。

 

(15)ヤマキマダラヒカゲ

私のシャツにとまったところ。汗を吸っているのだろうか。バッチィ!

 

(16)ヤマキマダラヒカゲ

手乗り蝶,初体験!

この蝶,身体のあちこちにまとわりついてなかなか離れなかった。家内曰く,「蝶のストーカーだわね」

「手乗り蝶」を初めて経験し,これで私の機嫌が直る。(^^)

 

(17)出口に向かう

 

湿原の花は端境期ということで見事にほとんど何も咲いていなかった。7月から花が増えるらしい。パンフレットの開花時期一覧表によると,5月の下旬から6月の上旬に咲く湿性植物はサワオグルマとヒツジグサしか載っていないことが後から気がついた。そして,トキソウの花の解説には5〜6月に開花とあるのに,一覧表には6月中旬から7月上旬となっているではないか。同じパンフレットで異なる情報が載っている。(-_-;)

それにしても,嗚呼,自生のトキソウを見たかった。残念でならない。

パンフレットによれば「西の尾瀬沼」とあるが…,確かに池はある,湿原もある,木道もある。しかし,それはかなり言い過ぎではないかというところが正直な感想だ。しかし,7月〜8月に再訪したら印象は変わるかも知れない。(^_^;)

11時半くらいに湿原を後にした。花が咲いていない割にはゆっくりと散策した。この後,東城ICから高速に乗る。岳父を岡山駅に送ってから我々は帰路に着く。


終わり

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