『皿ヶ嶺&白猪の滝』山行レポート 2008年04月20日 No.1/1

 

2回目の足慣らし

本来の撮影テーマである山岳写真が狙えるとき以外は,私は“ご褒美”がないと山に行こうという気になかなかなりません。どんなご褒美がよいかと申しますと,気持ちのよい展望か山野草です。

この時期,山に関しては,頂上部で芽吹が始まらないとあまり魅力を感じません。それでも何もない山に出かけていくことはありますが,それは純粋に足と心肺機能の鍛錬が目的です。

前回9日に初めて足慣らしをしただけなので,まだまだ基本的な足慣らしが必要です。そこで,前回と同様に目的地は“皿ヶ嶺”です。前回は驚くほど被写体が少なかったのですが,今回はどれほど山野草が開花しているか楽しみです。

8時に皿ヶ嶺の駐車場に着きました。先着の車2台です。さすが,日曜日です。支度をして歩き出します。前回よりましですが,息が上がりそうになります。情けないと思いつつ,アワコバイモの開花状況を確かめに風穴に寄ります。

風穴からしばらくは山野草の開花状況を確かめながら“散策”状態の歩き方が続きます。そして,特に何も撮影しないまま山道は平坦になり,竜神平への分岐を右に見て,そのまま森の中の散策をします。


(1)雫

この小風景に出会ったときは「ああ,来てよかった」と思いました。

ここだけで20分ほど撮影しました。壁紙にしてアップすることを前提に,普通の壁紙用とカレンダー付き壁紙用と2種類の構図で撮影します。

一通り撮影して切り上げよと思ったちょうどその時に,日が射してきました。

日が射すのと射さないのとでは撮り方も変わります。逆光を生かしてもう一度納得するまで撮影を続けます。

  

(2)クロモジ

登山道の近く,手が届くような所に咲いているのはほとんどありません。被写体の個体を捜すのに苦労します。

期待していたシハイスミレは写せるような個体はなく,下山開始です。

 

(3)ハシリドコロ

前回は蕾だけでしたが,ずいぶん花を咲かせていました。

この花は単体で撮るよりも,斜面一面に群生している様子を撮りたいと思うのですが,まだそれほどは個体数が揃っていません。

 

(4)ハルトラノオ

前回は一輪だけ咲いていましたが,今回はかなり標高の高いところまで咲いていました。

 

(5)サイゴクサバノオ

楽しみにしていたサイゴクサバノオです。登るときに確認していたのですが,まだ開きが足りなかったので下山時に写しました。


竜神平で休憩中にきれいに晴れてくれたので,日当たりの良い白猪の滝ならもっと花も多いだろうと期待しながら移動です。
 

(6)山桜と新緑


(6)新緑

(6)山桜と滝

(6)ヤマルリソウ

(6)山桜

(6)ユキワリイチゲ

まだ残っていました。


(6)エイザンスミレ

今年初めて見るエイザンスミレです。


(6)ヒトリシズカ

ちょっと賑やかそうなヒトリシズカたちです。(^^)


(6)フタバアオイ

皿ヶ嶺のフタバアオイは葉がこれから成長する段階です。日当たりの差ですね。


天気が良かったこともあり,2時間も白猪の滝で過ごしました。

出発前は,午前中の天気予報は悪かったし,前回の様子から芽吹きも山野草もそんなに期待はできないだろうな,とほぼ諦めの境地でしたが,その割には結果的には予想外に収穫がありました。

特に,森の中で出会った雫の美しい小風景,白猪の滝で以前から狙っていた写真が撮れたことは散策を有意義なものにしれくれました。

これらを最近はまっている“壁紙”にして展示すべく準備中です。乞う,ご期待!


終わり

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