「スプリング・エフェメラル」という言葉をご存知でしょうか。春先から落葉樹林の林床に咲き始め得意なライフスタイルを持つ可憐な花たちのことです。 落葉樹林の林床に棲む妖精たちは,学問的な言葉ではなく情緒的に,しばしば“春の妖精”と呼ばれます。この春の妖精たちは早春植物とも呼ばれるように春先に咲くのが多いのですが,実際には種によっては標高差などの要因もあって初夏に咲くものもあります。ですが,そのイメージはあくまでも「つかの間の春を生き急ぐ小さくて可憐な花の妖精たち」だろうと思います。
写真集 No.10 -節分草-

セツブンソウ(節分草)

  • カメラ:デジタル一眼レフカメラ PENXTAX K10D
  • レンズ:SMC PENTAX DFA MACRO 50mm F2.8
  • レンズ:TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO

◎撮影メモ:2007年2月22日撮影   ◎撮影地:広島県総領町

冬枯れの林床に春の近いことを教えてくれる春告花,節分草が咲き始めるのは2月下旬です。春の妖精とも呼ばれるスプリング・エフェメラルの1種です。日当たりの条件が同じところでは一斉に咲き始めますから,まるで森の中で妖精たちが宴を催しているかのごとき賑わいが感じられます。

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