「スプリング・エフェメラル」という言葉をご存知でしょうか。春先から落葉樹林の林床に咲き始め得意なライフスタイルを持つ可憐な花たちのことです。 落葉樹林の林床に棲む妖精たちは,学問的な言葉ではなく叙情的に,しばしば“春の妖精”と呼ばれます。この春の妖精たちは早春植物とも呼ばれるように春先に咲くのが多いのですが,実際には種によっては標高差などの要因もあって初夏に咲くものもあります。ですが,そのイメージはあくまでも「つかの間の春を生き急ぐ小さくて可憐な花の妖精たち」だろうと思います。

写真集(フォトアルバム)

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図鑑情報

◎キンポウゲ科 セツブンソウ属

早春,旧暦の節分の頃(3月半ば)に開花するのでこの名があります。花期は2~3月。石灰岩地域の雑木林の林床に他の花に先駆けて早いところでは2月の半ばから咲き始めるようです。

草丈は5~10cmほど。白い花びらに見えるのは萼が変化したもので普通は5枚で大きさは直径1.5cm前後あります。花弁は黄色で小さな筒状をしており,先端が普通は2裂し,雄しべの葯は淡紫色をしています。図鑑の分布情報では「関東地方および中部地方に分布」となっていることが多いようですが,私は広島県の総領町まで遠征し撮影しています。

◎庄原市観光情報見る「春夏秋冬の情景」

◎総領町のセツブンソウ情報節分草(セッブンソウ)-庄原市総領町(メナモミ ネット)

◎駐車場(散策起点)ー 道の駅 リストアステーション 中国地方の道の駅   公式サイト

撮影機材

山野草の可愛らしさや造形美を余すところなく引き出すためには「一眼レフカメラ+マクロレンズ」の組み合わせが理想です。背景を大きくぼかしてポートレート風に撮ることが多く,被写界深度が極端に浅いためにマニュアルフォーカスを多用するので一眼レフのファインダーでないと対応できないからです。

レンズは,開放値が明るくて1~2段ほど絞った時のボケ味を大きく左右する「円形絞り」を採用した製品を特にお薦めします。焦点域は35mm判換算で60~105mmがよいのではないでしょうか。

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